今回は変なタイトルである。72歳を過ぎて「80歳まで自然の歯を20本残す」努力をしている。そのためには朝と就寝前と1日に2回は磨いている。特に就寝前には最低15分かけている。歯医者もそう期待している。ところが心の底では、この15分がなんと厄介な手間だと感じながらイヤイヤ磨いている。3分以内位で済ましているやからは多いだろう(あるいは磨かない?)。昔あるフランス映画のドラマでイケメン(アラン・ドロン?)が聞こえる距離に居る彼女と話しながら洗面所の鏡の前でたったの数回ハブラシをカシャカシャしてさっそうと彼女の方に行く場面が何だか知らないが記憶にのこっている。歯磨きという作業が格好良く見えた?。そのときの歯磨きは15秒くらいだったかな?それに比べたら15分は長い。イヤイヤの原因は、15分の時間がもったいないと思っているのか、15分の磨くという作業が面倒なのか、慣れればたいした仕事でもないし、やはり15分という時間を費やしているのが気に食わないのだと思う。しかし日常の時間の使い方を振り返ってみると、無駄な(と思われる)時間の過ごし方はあちこちに散乱していると沈思黙考する。電車、バスのでは本などを読むこともあるがボケーっと15分位はいくらでも無駄にしている。でも、窓から目に入る景色、又は何かにについて考えてはいる。ひどいのは病院での待ち時間、確かに読本している人もいて自分も時にはそうするが、1時間、2時間くらい何もしないで過ごしている人が相当多い。でも頭の中で何かを考えたり、思い出したり、計画したりはしている。又は本当に何にもしてない?(脳生理学的にどういう状態?)自分はテレビは余り観ないし、ラジオや音楽は「ながら」できるので頻繁に耳にしている(ボケぼうしにも相当いいらしい)。それでも就寝時間は午後12時から午前1時頃となる。時間の使い方が下手な典型なのかもしれない。要するに、あなたも私も本当に無駄な時間の使い方はしてないのか?無駄な時間って何だ?2010年という新年に入ってまた余命いくばくもなくなってきて、改めてこういうつまらないことを考えている。

2010年1月




 
Copyright©2007 Takeshi Nakajima