小生は運動が苦手で何をやってもダメだ。色々やったわけではないが、例えば、サラリーマンとしてお付き合い上ゴルフを仕方なく25年くらいやったが、ちっとも会話の話題にできるほどにはならなかったので、やればやるほど下手になるように思われて(マジメに練習したこともないのだが)かなり前に止めた。写真撮影をしているとかなり疲れることがある。田んぼの畦である被写体に夢中になって、かがんで撮影していたら斜め後ろに倒れ、そこに杭があって肋骨を強打し気を失いそうな激痛があった。病院で見てもらったところ肋骨は骨折していなかったがひびが入った。正月に公園で野球好きの孫(世田谷の小学校の上位野球チームに所属)とキャッチボールをしていて高めに来たボールを追いかけてキャッチしようとして大の字に後ろに倒れた。動体視力(運転免許証の試験でも出てくる)や反射神経(老人向け運転免許試験ではいい線行っていたのだが)が大分劣化してきていると実感した。これらの事故については年甲斐もなく熱中しているのだからほめてられても良いのではと自己慰め、うぬぼれがなくもない。一方、最近のカメラ誌CAPAに「写真を撮ったり、見たりすると元気になるといわれている。その科学的な証明を富士フィルムが、かって公開したことがある。写真に心や体を元気にするチカラがあるのは間違いない・・・この写真のチカラを医療や福祉の現場で実施しているのが日本写真療法家協会だ。音楽や絵画の芸術療法は広く実施されているものの、写真療法は余り実践されていないのが実情で・・・・・・同協会は・・・・・一定の成果を挙げている・・・」とあった。日本はカメラという装置産業では世界を席巻しているが、写真を芸術として認め始めたのも、そしてこのような療法を利用するのも先進国の中では一番遅れていると思われる。写真を撮るには体力と運動神経が重要だ。時々これらが優れないときは良い写真が撮れないことは皆さんも実感していると思う。高齢化社会で、アマチュアカメラマンの平均高齢化も相当進んでいるのではなかろうか。カメラマンの皆さん、体を鍛え、運動神経を高め、そして感性を高め、自分のため、人のためになるような写真を撮ろうではありませんか。自分が車椅子生活や寝たきりになったら、少なくとも花の写真は撮ろうと意気込んではいるのですが?

2011年2月




 
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