肉体労働的と言える奉仕をやったわけでない。寄付金は既にやっていたが、写真でボランティアをやった。近くの教会で、売り上げを義捐金にするというバザーがあり、そこで舞岡公園の絵ハガキを販売したのである。3年ぶりのバザーなので、過去3年間に撮影し選んであった約1000枚の写真から特に舞岡公園らしさが分かる風景50枚を選択し展示して予約販売(1枚|100)をした。3時間で約¥14、000を売り上げし、¥7,000を義捐金とした。事前準備と1枚ごと、顔料インクで絹目調用紙にプリントするまで相当な手間であった。多忙な時間をよく割くことが良くできたと思う。今までも時々A4版などの写真を売ってはいるが、奉仕で、自己満足、マーマーというところである。
 インターネットのウィキペディア辞典によれば、古典的な定義では自発(自主)性、無償(無給)性、利他(社会、公共、公益)性に基づく活動とされるが、今日ではこれらに先駆(先見、創造、開拓)性を加えた4つをボランティア活動の柱とする場合が一般的となっている。 さて、売れる絵ハガキ・サイズの作品の中身はといえば、結構常識的なもので、その場所らしさが出ている、色があざやか、ムードがある、力強さがある、・・・という事かな。原画のA4版で小生の思い入れがあり、気にいっている画像のハガキ版が必ずしも売れるものではない。
 したがって、芸術作品の訴える中身を考える場合、大きさも中身と相互作用していると考える。小粒の作品と見上げるような巨大な作品のサイズの違いは、そのサイズに最も合った内容は何かということと関係してくると思う。即ち、撮影又は画くときに既に、どの位の大きさにして鑑賞してもらうかある程度念頭に入れている可能性がある。絵画、写真の展示会でも、大型、中型、小型作品と色々あり、その寸法に向いている作品内容があるのではなかろうか。小生としては、通常は、面倒くさいものだから、全てA4版に統一してあちこちで展示している。そして、時にはA3版を交えることもあるが。

2011年5月




 
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