色々あるだろうが、現在のところプリントが代表的だといわれていると思う?しかし エレクトロニック化、デジタル化の時代どう考えられるだろうか。液晶、有機ELなどがサイズの上でも自由になり、最近の情報では韓国のサムスンが100インチの有機ELのモニターを発表した。
 現在、フォトコンテストはプリントの形で行われているのが大勢だが、既にカメラ・メーカーなどが主催するインターネット上でのコンテストなどもある。そして、評価もインターネット画面上で観たデジタル画像についての大衆の評価点で行われているものもある。
インターネットのユーザーが使用しているモニターの画像を判断する為の性能は、それこそ千差万別であろうと思われる。モニター・キャリブレーションをしているユーザー、全くモニター・キャリブレーションなどという言葉さえ知らないユーザーもいることであろう。そういう混ざり合った一般大衆が画像の芸術性を評価して採点している。
 それでも不思議なことに、「よい写真はよい」として選出されているのかもしれない。 近い将来、既に始まっているのかもしれないが、ギャラリーでの発表も、所謂 紙プリントだけでなく液晶又は有機ELモニターで行われることが普及すのかもしれない。プリント画像もモニター画像も、発表形態に至るまでのプロセスでは、既にデジタル化されているといえるだろう。写真集にしても、普及が始まっているデジタル書籍化の影響を受けることになうだろう。
 画像(写真という言葉は使いずらくなっている)の芸術性を発揮する、そして評価する最終的な最善の媒体は何だろうか?疑問が湧いてくる。フィルム・プリントの時代にしても既に問題が無かったわけではない。オリジナル・フィルム、その写真現像したコピー、印刷となった写真集・・・など、同じ原画の違った媒体での表現は既にあったわけだが、どの媒体の表現によっても、「優れた作品はよい作品」として認められていたという事になるのだろうか?


2012年1月




 
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