カメラ内撮影画像サイズとしてフルサイズ(35mmフィルムのサイズ)を謳歌するデジカメの発売が花盛りとなり、普及タイプまでに及び始めている。
 35mmサイズ(24×36mm)は、元々映画用フィルムが幅35mmだったものをライカが流用したことから標準サイズとして普及が始まったといわれる。その他いろいろなサイズも生まれた。インチ単位で4×5、6×7、8×10・・・、センチ単位で6×6(60mm×60mm)、最近のAPS−?(約24mm×17mm)サイズ・・・。それぞれが生まれた理由はいろいろあり簡単には説明できない。その時代のカメラ本体やレンズを製造する技術水準、画像処理技術水準、使用目的・・・、そして大きな要因は、商売として成り立つ商品としてのカメラであるためのものであったろう。
 理想的な標準撮影画像のサイズはどれか? おそらく定義できないであろう。また時代により変わって行くであろう。
 そして、カメラ内デジタル画像処理技術(画素数や画素単位での画質の高度化技術など)の想像を超えた進歩が邁進中であり、それに対応するレンズも急速に進化している今、「何もフルサイズ(35mmサイズ)が基準の王様ではない」と言えるのかもしれない。一方、かくいう小生も実はフルサイズ機購入が頭にチラチラする。膨大な量の35mmサイズの上位機種のデジカメ本体や、それに対応するレンズが世界中に普及し在庫してしまっており、メーカー及びユーザーにとっても捨てる訳にはいかないし、変えることは誠に不都合である。
 これからもデジタル画像撮影サイズの世界基準的最高峰として35mmサイズが存在し続けるのだろうか?

2012年11月




 
Copyright©2007 Takeshi Nakajima