CAPA12月号に、レンズの「味」を測定できるニコン「OPTIA」の記事があった。 かなり高度な技術的な話で難解だが興味津々読んだ。同時に、別の視点からも大いに興味をもった。
 「ボケ」が「bokeh」と英語で言われているくらい国際的に認められていることを知り感心し、またまたクール・ジャパンのケースが生まれているのだと誇りに思った。さらに欲張って、レンズの「味」もいずれは「ajih」として国際化されるのではないかと想像している。
 イギリスBBCが毎年、主要国について行っている世界世論調査「世界に良い影響を与えている国」では日本は常にトップか上位を占める。大きな理由の一つは文化面での輸出であり、砕けて言えば深化した「オタク度」の輸出といえるのかとも思う。
 世界に誇れる外国語化した日本語の例の一端を見ると、イケバナ、ジュウドウ、カブキ、カラオケ、マンガ、オリガミ、サムライ、スキヤキ、スシ、サシミ、ゼン・・・、最近ではコンビニを通してのオニギリやオデンが国際化しそうである。
 話しをもとに戻して、レンズの味はどのように扱われるのだろうか?会社人間の時代 海外出張や駐在の経験をしたが、海外の普通の人が自分のカメラで撮影したスナップショットなどの写真の画質についての考えは、平均して日本人のそれよりかなり甘いと感じたものだ。しかし日本製輸出品の一般大衆向け市場での「ガラパコス化」という問題があるにはある。
 平均して日本人は、いろいろなことにうるさい、凝り性、研究熱心・・・なのである。そしてレンズでも世界を席巻していると言えるのかな? 「?」の訳は、日本人はライカやカールツァイスのレンズを神様のようにあがめている。正確な業界メーカーの関係情報を持たないが、これらブランドとの提携会社には日本メーカーがかなりあるから、やはりクール・ジャパンは背後で活躍しているのかなとも思ったりする。

2013年12月




 
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