デジカメの時代に突入してすでに久しく、デジカメや関連品の構造や機能は猛烈な勢いで進化し多様化している。これらの知識を、すべて完全に理解して頭に入れ置くのは不可能であろう。
 手前味噌ながら、少なくとも毎月、カメラ月刊誌「CAPA」だけは殆ど全ページを読み、少なくとも時代の変遷に遅れないで知識を蓄積し維持している(筈である)と自己満足している。
 フィルムの時代でも一つの月刊誌は読破していたつもりだが、今ほど電子的、メカニック的知識に振り回されていなかったと思う。そして、これらの知識がカメラマンの感性にまで影響しているのではないかとさえ考えている。
   一方では怠け者の性格もある小生は、あふれ出てくるデジカメ関連知識に踊らされずに、作品としての写真画像をものにする、最低限の要素はなんであるか、アマチュアカメラマンとして、改めて整理整頓して頭に入れておきたいのである。
 考えてみると、基本的にはフィルムの時代の要素を超越したものでもなさそうである。すなわち、形、色、明暗の諧調、シャープネス、ボケ、そして物語性(カメラマンの感性)である。
 なーんだ、これだけか。しかし、「これだけ」の各々が枝分かれした膨大な知識を抱えているのである。何か、堂々巡りのお話となりました。
 

2014年8月




 
Copyright©2007 Takeshi Nakajima