最近、カメラとレンズの組み合わせを新調した(追加したというべき、4年に1回位)。進化猛進するデジカメ・トレンドの5年位先を頭に入れて散々時間をかけて考慮して選択した。
 それにつけても、昔のフィルム時代、特にメカニカル・カメラ時代がつくづく懐かしくなった。昔は、普通には、カメラとレンズ、フィルター、フラッシュ位を買い揃え、使用フィルムの種類を決めれば、撮影開始であった。
 ところが今は大違い。デジカメ、レンズ、と一緒にフィルター、補助バッテリー、補助バッテリーチャージャー、補助メモリー、モニター保護フィルム、フラッシュ、をそろえた。そして、小生はRaw撮影なものだから、先ず手持ちのパソコンが当該Raw画像フォーマットを扱えることを確認した。そして画像編集ソフト関連で、カメラ毎に異なるRaw形式について、新カメラのそれに対応するPhotoshopの最新バージョンを購入する必要が出た。これが曲者で、CDデイスク販売からダウンロード版販売方式に変わり、そのインストールで先ず苦労し、当該メーカーのサポーターでさえ苦労する問題に直面した。そして今まで使い慣れていたPhotoshopバージョンと同じ使い方や性能に近づけるための新知識の吸収と慣れには相当な時間を費やした。
 昔は撮影後、(カラー現像、プリントはアマチュアや通常のプロカメラマンでさえ手におえないプロセスであったから)ショップ又はラボに持ち込んで、通常3日くらい待たなければ、写ったのか、画質はどうか、・・わからなかったのである。その間のヤキモキ感、期待感、責任感、心配は相当なものであった。よく言えばスリルがあったといえよう。
 しかし現在のデジカメには強力なメリットがある。撮影と同時に、モニターで撮影結果をほぼ確認できる。一方の便利さは、他方の複雑さや手間を発生する。すべての側面が、同時に、便利に、簡単に、経済的にはならないのである。

2014年10月




 
Copyright©2007 Takeshi Nakajima