変なタイトルで恐縮! プロやローアマチュア(これ小生の新語?)でなく、ハイアマチュア(小生も含むと勝手に決めるとして)が対象かなとも思う。三脚はカメラ誕生とほぼ同時に生まれ、必須のツールとして君臨してきた。しかしカメラや画像処理技術の際限のない進化発展で、その必要性の意味合いはだいぶ変わってきていると思う。メーカーににらまれるかもしれないが、三脚について一考し小生の使用の現状について書いてみる。 三脚使用方法についての情報は巷に溢れているし、撮影者それぞれ創意工夫で千差万別の使い方をされているだろうし、この話に話題性があるのか疑問には思っているのだが。
 三脚の使用目的はカメラブレ防止としっかりした構図の確保である。後者は、撮影者の経験や感性によるところもあり、又デジカメのクロッピング画質の向上で必要性が減ってきているのではとも思う。クロッピングは横着だという人もいるだろう。
 しかし、この話は小生の横着な性格から来ている点がある。三脚は持つのが邪魔だ、面倒だ、・・・は結構多くの人の本音ではあるまいか。たかが三脚、されど三脚、小生は、下記のような使い方で、やはり使い続けている。
 風景写真が中心であるが、高齢化もあり、数年前からソニーの小型軽量フルサイズの3600万画素α7rを中心に使用している。今後もこのシリーズに傾注するだろう。ミラレスによるミラーショックなしの振動軽減に恵まれている。さらには、高感度画質の進化によるシャッターの高速化の可能性、5軸手振れ補正(デュアルISという6コントロールさえ出てきた)の高度化、画像レタッチではPhotoshopのフィルター/シャープでの高度なブレの軽減など、手持ち撮影を後押しする技術が益々進化、深化している。
 そして、ほぼ時を同じくして進化してきたベルボンのウルトラ、ウルトレックシリーズは小生にとっては絶妙な賜物で、小型で脚の伸縮がなんと簡単迅速なことか。大型は今やプロでも目を向けている。三脚の革命ではないか。小生はこの三脚を、一脚、二脚、肘脚としても使っているのである。(発想転換すると、扱う人間の体自身も、少々フニャフニャだが一脚としての追加と言えるのかも)。
 五軸とはX軸移動(上下移動),Y軸移動(左右移動),Roll(光学軸周りの回転)、Pitch(上下揺れ)、Yaw(左右揺れ)である。この定義に基づき少々の屁理屈を展開する。
 先ず一脚として使う。3本のうちのどれか一本を引き出すだけ。理論的に言えば、耐荷重問題で寿命が縮まるだろうが使用頻度は1/3に分散されるし、買い替えれば良いとも思っている。X軸,Roll、Pitch,はほぼ抑えられる。
   二脚を引き出して使う。Yaw、Y軸、もほぼ抑えられる。
 三脚を必要に応じて適応な高さに設置して、クイックシューに肘を乗せる(クイックシューの構造によってギゴチないが)。肘より指先までが、ボールヘッドのような自由な動きをする。三脚なしの場合より五軸補正の程度がかなり高くなる。
 そして、通常の三脚の使い方も勿論する。

2015年11月




 
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