小生が写真を趣味として楽しんでいるわけは色々あるが、先ず本流として、撮影し画像処理をして作品をものにして、人にも見てもらっている(自治会館、学校などで展示、途切れているが個展、自治会やシルバークラブの機関誌掲載、iPadで見せる、自己ホームページに掲載・・・)。そして、理系職歴はないが結構メカ好きでカメラの構造に興味あり、パソコンも結構やる方だから画像処理技術の現状や進化にも強い興味を持っている。
 打ってつけの写真月刊誌としてCAPAを長い間愛読し、毎月ほぼ全ページに目を通して楽しんでいる。自己流勉強で得た能力を動員してCAPAの内容をできるだけ理解しようと苦闘している。カメラの構造や機能、画像処理技術などの進化で生まれる新語は続々と誕生し続け、追いつくのが大変である。約20年位前にカシオのデジタルカメラ「QV−10」をきっかけにデジカメ普及が始まったと言われるが、ここまで進化した現状を当時、誰が予想できたであろうか。
   デジカメ関係の変化や進化は数えきれない範疇に及んでいるが、ほんの一部として、フィルムの時代からもあまり変わらないと思う写真撮影の基本要素である、感度、粒状性、シャッター速度、被写界深度(又は絞り値F)、色彩を観てみる。
 CAPA2月号のニコンD5の紹介記事で驚いた。常用ISO100〜102400にはもう驚かないとしても、高感度側拡張増感でなんとISO328万と出てきた。
 粒状性カテゴリーの画素数は5000万を超えたではないか。
 シャッター速度はデジタルで1/10,000秒を超えるものがある、 被写界深度についてはデジタル回析現象軽減が始まっておりF100なんて可能になるだろうし、深度合成もある。
 現在普及している8ビット画像では1677万色表現できるが、16ビットにしたら280億色くらいになる。
 色々な要素の数値が万や億の単位になり始めている。
 ISO1000万、シャッター速度1/100,000秒、絞りF100,画素数1億、色数1億なんていうデジカメは可能となるのだろう。でも、自然が造った人間の画像観賞能力を超えたものを商品化しても意味がないのだろうから、どの辺で落ち着くのだろうかと考える。今から20年後はどうなっているのだろうか?

2016年1月




 
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